サージテルを使用した
精度の高い治療
どこまでむし歯が進んでいるのかを判断するには、まずは歯の色と硬さを確認しますが、当院では全ての医師が肉眼ではなくサージテルを使用して、健康な歯質とそうではない歯質を正確に見分けています。
さらに低速の機器で削って硬さを確かめ、感覚だけに頼らずしっかりと見極めるために、最終的にう蝕検知液でチェックして色のついた部分を完全に除去することで、取り残しなく治療を完了することができます。
治療の判断について
神経を抜くか抜かないかという判断については、レントゲンの結果と患者さんの症状を見て慎重に決定しています。むし歯の進行や痛みの度合いによってはどうしても神経を抜くことが避けられないケースがあることも確かですが、できる限り神経を残す方向で治療計画を立てています。判断が難しい状況では、当院では期間を重視しています。基準となるのは「1か月」です。1か月患部の経過を観察し、改善傾向にあるなら神経を残す形で治癒を目指します。症状が重篤化するか、平行線をたどるという場合は、神経を抜く処置が必要だと判断し、患者さんにもその旨をお伝えします。神経を抜いてしまうと歯が割れやすくなり、トラブルも起きやすくなることは確かですが、1か月以上強い痛みが続いて全く噛むことができないというような状況では、患者さんの生活を考えると神経を残すよりも抜いた方が賢明と言えます。
抜歯をするかどうかを決める際に最も重要視しているのは、患者さんのご希望です。まずは患者さんがどのように考えているかを伺って、その後に医師の判断をお伝えし、患者さんに選択していただいています。大切なご自身の歯は極力残すべきと考えていますが、残したことで周囲の健康な歯に悪い影響を与える可能性が考えられるような時には、抜歯をおすすめすることもあります。そのようなケースであっても、患者さん側に抜きたくないという強い意志があれば、無理に抜かずに残した上で経過を見ていきます。再度痛みが強くなったり、歯ぐきに大きな腫れが見られた場合に再度どうされたいかの確認を取ります。抜歯した場合と残した場合のそれぞれのリスクに関して十分にご理解いただいた上で、最後には患者さんのご判断にお任せしており、決して強要するようなことはありませんので、ご安心ください。