以前、当院のブログにてご説明させていただいた「根管治療」にひき続き、今回は「根管治療の期間」のお話です。
主に、歯の神経に達した重度のむし歯などに対して行う、根管治療。
根管治療は、多くの場合、複数回の通院が必要になります。
目次
■根管治療にかかる期間は?
◎根管の状態により、根管治療の期間が異なります
気になる根管治療の期間ですが、根管治療は、根管の状態によって治療期間が異なります。はっきり「何週間・何ヶ月かかります」とは、お伝えできません。
はっきりと期間はお伝えできませんが、比較的、治療がスムーズに進んだ場合は、初診から根管治療の完了まで、1~2ヶ月以内で済むこともあります。
◎根管の中で細菌感染を起こしているケースでは、数ヶ月~1年以上の治療期間がかかる場合も
根管治療で治療期間が長引きやすいのが、根管の中で細菌感染を起こしているケースです。特に、初回の治療で細菌(細菌に侵された神経や血管)の取り残しがあったり、衛生面に不備があると、根管内部の細菌感染が再発しやすくなります。
根管の中で細菌感染が再発したケースでは、多くの場合、感染根管治療が必要になります。呼び方は異なりますが、感染根管治療は、基本的な内容は根管治療と同じです。
根管の状態によっては、感染根管治療は完了までに数ヶ月~1年以上の治療期間がかかる場合も。
■根管治療後に歯の根元が痛む… 原因は?
◎根管治療の際の刺激により、根の先が炎症を起こして痛むことがあります
根管治療では、ファイルやリーマーなどの専用の器具を挿入し、根管内部をお掃除します。
根管内部に器具を挿入してお掃除するため、患者さんによっては、根管治療の際の刺激により、根の先が炎症を起こして1~3日間程度、歯の根元が痛むことも。
◎4日以上、痛みが続いている場合は根管に何らかの異常が起きている可能性も
根管治療の際の刺激で起きる根の先の痛みは、基本的には我慢できるレベルのものがほとんどで、1~3日以内に痛みが治まる場合が多いです。
一方、明確に何日と区切られている訳ではないのですが、4日以上痛みが続く場合は、以下のような、根管の異常が起きている可能性が考えられます。
[根管治療後、4日以上痛みが続く場合に考えられる原因]
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根管内部が細菌感染を起こしている
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根管治療の際に用いたファイルやリーマーが折れ、先端が根管内部に残っている
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根管治療中にファイルやリーマーの先端が根管の壁を突き破り、根管に穴が開いている(=穿孔:せんこう(パーフォレーション))
上記のようなトラブルが生じている場合は、感染根管治療、および、状態に応じた処置が必要になります。
【むし歯は早期受診・早期治療が大切です】
むし歯が進行し、歯の神経に達した場合は、多くの場合、根管治療が必要になります。
むし歯は歯科医院で早めに診察を受け、早期に治療を開始することが大切です。
むし歯が歯の神経に達していなければ、抜髄・根管治療を行う場合と比べて治療時間を短縮でき、治療時に感じる痛みも少なく済みます。
– 歯の違和感や痛みがあるときは当院までご相談ください –
徳重ガーデン歯科 矯正歯科ではむし歯の再発を防ぐため、根管治療において以下の取り組みを行っています。
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高解像サージテル(拡大鏡)を用いて治療を行います
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歯科用CTにより、複雑な根管内部を詳細に確認します
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ラバーダムを用い、細菌感染を防ぎます
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柔軟性のあるニッケルチタンファイルを用い、複雑な根管内部の病巣を取り除きます
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根管治療用の電動拡大装置XスマートIQを用い、根管清掃の安全性と精度を高めます
むし歯治療、根管治療、共に重要なのは「感染部分を確実に取り除くこと」です。当院ではむし歯に侵された歯の部分をう蝕検知液で確認し、治療を行っています。
歯の違和感や痛みがある方、根管治療のクリニックをお探しの方は当院までご相談ください。