歯科の「再生療法」とは?進化した歯周病治療で抜歯の回避を|名古屋市緑区の歯医者|徳重ガーデン歯科 矯正歯科

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歯科の「再生療法」とは?進化した歯周病治療で抜歯の回避を


歯ぐきが下がったり、顎の骨が溶けてしまい、歯を失うこともある歯周病。


昔は、溶けてしまった顎の骨を回復するための有効な手立てがほとんどありませんでした。重度の歯周病では、抜歯になるケースが多かったのです。


現在は、医療技術が進化し、再生剤を用いて歯根膜や顎の骨などの歯周組織を再生する「再生療法」が普及。


当院では、中程度~重度の歯周病の方を対象に、以下の再生剤による再生療法を行っています。


・エムドゲイン

・Gem21(ジェムトゥエンティーワン、ジェムニジュウイチ)


今回は、溶けてしまった顎の骨を再生し、歯を残して抜歯の回避にアプローチする「再生療法」のご紹介です。


■再生療法とは


◎成長因子を用い、顎の骨の再生を図る歯周外科治療です

歯科で行う再生療法とは、成長因子や人工骨を用い、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)の再生を図る歯周外科治療(外科手術)です。


再生療法では、以下のような、成長因子を含んだ再生剤を用い、歯周病で溶けてしまった歯根膜や顎の骨などの歯周組織の再生にアプローチします。


[再生剤に含まれる成長因子の種類]


〇エムドゲイン


・エナメルマトリックス

(ブタの歯胚組織由来のタンパク質)


〇Gem21


・rh PDGF-BB&β-TCP

(化学合成された成長因子&バイオセラミックス製の人工骨粉)


◎成長因子が歯根膜や顎の骨を再生する働きを促します

再生療法で用いる再生剤には、歯周病で失われた歯根膜や顎の骨の再生を促す作用があります。


歯科で行う再生治療では、麻酔をして歯ぐきを切開し、再生剤を顎の骨に埋め入れます。


再生剤に含まれる成長因子により、歯根膜や顎の骨が、組織自身で再生する働きを促すのが、再生療法の特長です。


◎歯根膜や顎の骨の再生により、抜歯の回避につながります

歯周病が進行し、歯根膜や顎の骨が大きく溶けてしまうと、歯がグラグラしてきます。


一度、溶けてしまった歯根膜や顎の骨は、治療なしには再生しません。


歯周病治療を受けずに放置した場合は、抜歯になることが多いです。


再生療法とは、治療しなければ高確率で抜歯になる中程度~重度の歯周病に対し、再生剤を用いて歯根膜や顎の骨の再生にアプローチする治療法です。


再生剤の作用により、歯根膜や顎の骨を再生することで、歯を支える歯周組織の状態が改善され、歯を残す確率を高められます。


■再生療法が適している方・適応が難しい方


再生療法が適している方


・中程度~重度の歯周病で、歯ぐきが下がって顎の骨が溶けている

・歯周病で歯がグラグラしており、食べ物をしっかり噛めない

・顎の骨が垂直(縦方向)に失われている(垂直性骨吸収)

・フラップ手術など、病巣を取り除く治療のみでは歯周組織の状態の改善が見込めない


再生療法の適応が難しい方


・顎の骨が水平(横方向)に失われている(水平性骨吸収)(※)


(※)顎の骨が水平に失われているケースでは、GBRやブロック骨移植

などの骨造成法により、骨の再生にアプローチできる場合があります。


【歯周組織の再生をうながし、歯を残す確率を高めます】


中程度~重度の歯周病で歯ぐきが下がり、顎の骨の大部分が溶けているケースでは、再生療法が選択肢の一つになります。


再生剤を用い、歯根膜や顎の骨を中心とする歯周組織を再生・改善し、歯を残すのが再生療法の目的です。


今回は、失われた歯根膜や顎の骨の再生を図る、再生療法の概容をご紹介させていただきました。


次回のブログでは、再生療法であるエムドゲイン・Gem21の治療の流れをご説明します。


– 日本歯周病学会の歯周病認定医による歯周病治療を行っています –


名古屋市緑区の徳重ガーデン歯科 矯正歯科では、専門性を高めた歯周病治療を行っています。


[当院の歯周病治療の内容]


・歯周基本治療

・中等度~重度の歯周病に対する歯周外科治療(再生療法を含む)


日本歯周病学会に所属する歯周病認定医の診療により、難症例にも対応可能です。


・歯周病が進行してしまい、歯を残すことをあきらめかけている

・どのクリニックで歯周病治療を受ければ良いか分からない


など、歯周病や歯周病の治療院選びでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。ご予約はWEB/お電話にて受付中です。


診察では歯周病認定医が患者さんの口腔内の状態を精査し、それぞれの方に適した治療計画をご提案させていただきます。


徳重ガーデン歯科・矯正歯科
歯科医師
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