インビザラインのアタッチメントの意味(役割)とは 目立つ? アタッチメントはいつまでつける?|名古屋市緑区の歯医者|徳重ガーデン歯科 矯正歯科

052-838-5505

TOPICS トピックス

052-838-5505

インビザラインのアタッチメントの意味(役割)とは 目立つ? アタッチメントはいつまでつける?


1999年のサービス開始以来、様々な独自技術を開発してきたマウスピース型矯正装置の「インビザライン」。


様々な独自技術がある中でも、特にインビザラインを象徴する技術の一つが「アタッチメント」です。


今回は、インビザラインの特徴的な独自技術「アタッチメント」について、


  • アタッチメントの概要

  • アタッチメントを用いる意味(役割)

  • よくあるご質問(Q&A)


をご紹介します。


■インビザラインのアタッチメントとは? アタッチメントの意味(役割)


◎歯に接着した突起に合わせてマウスピースを装着し、歯を動かす力を強めます

インビザラインの特徴的な独自技術「アタッチメント」。


アタッチメントとは、インビザラインでの矯正で行うことがある補助処置です。

以下のようなメカニズムにより、アタッチメントを用いてインビザライン矯正を行うことで、歯を動かす力を強めます。


[インビザラインのアタッチメントシステムの概容]


  1. 歯の表面に樹脂製のポッチ(突起:凸)を接着します

  2. ポッチ(凸)の位置に合わせて、マウスピースに窪み(凹)を作ります

  3. ポッチ(凸)を窪み(凹)にはめる形でマウスピースを装着することで、歯を動かす力を強めます


◎アタッチメントにより、複雑な歯の動きも可能に

歯を動かす力を強められることに加え、アタッチメントにより、以下のような複雑な歯の動きを行いやすくなります。


[アタッチメントで行える歯の動かし方の例]


  • 回転(かいてん) :歯を回転させる

  • 挺出(ていしゅつ) :舌側に歯をひっぱり出す

  • 圧下(あっか) :歯ぐき側に歯を押し下げる


■アタッチメントに関する、よくあるご質問(Q&A)


Q1.アタッチメントは目立つ?

A1.半透明or白色のため、アタッチメントはそれほど目立ちません


目立たないよう、インビザラインのアタッチメントは半透明or白色で作られています。半透明or白色のため、インビザラインの矯正中、アタッチメントはそれほど目立ちません。


※見られる角度によってはボコッとした部分が目立つ場合があります。


Q2.アタッチメントは必ずつけるの?

A2.アタッチメントを用いることが多いですが、ごく軽度の歯並びの乱れの場合はアタッチメントを用いないケースもあります


インビザライン矯正では、歯を動かす力を強めるor複雑な歯の動きを行うためにアタッチメントを用いることが多いです。


アタッチメントを用いることが多いですが、ごく軽度の前歯のすきっ歯など、ごく軽度の歯並びの乱れの場合はアタッチメントを用いないケースもあります。


Q3.アタッチメントはいつまでつけるの?

A3.矯正開始1ヶ月頃~矯正終了までアタッチメントをつけることが多いです


インビザライン矯正でアタッチメントを用いる場合、矯正開始1ヶ月頃(2、3枚目のマウスピース)~矯正終了までアタッチメントをつけることが多いです。


Q4.アタッチメントを外した直後、アタッチメントをつけた部分の歯がザラザラしてているんだけど…なぜ?

A4.アタッチメントを外した直後は、アタッチメントをつけていた歯の表面のザラザラを感じることがあります


歯の表面にアタッチメントを接着するときは、歯とアタッチメントの接着性を高めるために、薬剤を用いて歯の表面をザラザラにする処置(エッチング)を行います。


薬剤を用いて歯の表面をザラザラにするため、矯正終了後、アタッチメントを外した直後は歯の表面のザラザラを感じることも。


<対処方法>


アタッチメントを外した後は、歯の表面の状態に応じ、歯の表面を研磨(歯科医院で行う研磨作業)することでザラザラ感の軽減にアプローチできます(※)。


(※)歯の再石灰化によりエナメル質が自己修復され、歯の表面のザラザラが気にならなくなっていきます。必ずしも、アタッチメントを外した後、歯の表面の研磨が必要になる訳ではありません。


{アタッチメントをつけているときも、歯の表面がザラザラするんだけど…}


エッチング処理に伴い、アタッチメントをつけているとき、アタッチメント以外の歯の表面がザラザラになる場合があります。


歯の表面のザラザラはエッチング処理によるものです。矯正中、歯の再石灰化が進むことで、歯の表面のザラザラがだんだん気にならなくなっていきます。


{アタッチメントそのものの表面のザラザラを感じることも}


マウスピースとの摩擦力を高めるために、インビザラインのアタッチメントは表面が少しザラザラしています。


表面が少しザラザラしているため、インビザラインの矯正中、マウスピースを外したとき、患者さんによってはアタッチメントの表面のザラザラが気になってしまうケースもあるかもしれません。


<対処方法>


マウスピースを装着することで、アタッチメントの表面のザラザラを感じなくなります。インビザラインの矯正中は、食事と歯みがき以外は1日22時間以上、マウスピースを装着しましょう。


Q5.アタッチメントをつけた後、歯が痛い…

A5.歯を動かす力を強めるため、アタッチメントのつけ始めは2~3日程度、歯が痛むことがあります


インビザラインのアタッチメントは歯を動かす力を強める作用があります。歯を動かす力を強めるため、患者さんによっては、アタッチメントのつけ始めは2~3日程度、歯が痛むことも。


アタッチメントによる歯の痛みは、矯正で歯を動かすことに伴う自然現象(顎の骨の炎症を伴う、顎の骨の代謝(破骨&造骨))です。


矯正に伴う自然な歯の痛みは、通常、2~3日程度で落ち着いていきます。2~3日程度で歯の痛みは落ち着いていきますが、どうしても歯の痛みを我慢できない場合は、抗炎症作用が少ないカロナール系などの痛み止めを飲むことで、歯の痛みを軽減できます。


【アタッチメントを用い、マウスピース矯正の可能性を高める】


インビザラインのアタッチメントは、マウスピース矯正において“画期的”な技術と評価されることがあります。


アタッチメントの登場により、


  • 開咬(かいこう:上下の前歯を閉じられず、奥歯に負担がかかっている歯並びの乱れ)


などの治療が難しい歯並びの乱れに対し、効率的に歯を動かせるようになったのです。

開咬はブラケット矯正での治療が難しく、長きにわたり、「開咬=治しにくい」とされていました(※)。


(※)アタッチメントの登場により、以前と比べて治療しやすくなり
ましたが、現在でも、開咬は難症例のひとつとされています。


現在、開咬に対する治療は、マウスピース矯正「インビザライン」を第一の選択肢にする場合が多いです(※)。


(※)一例です。クリニックにより、歯並びの乱れに
対するアプローチの仕方が異なります。


マウスピース矯正の可能性を高められる「アタッチメント」。


今後も、インビザラインからアタッチメントのような新たな技術が登場するのでしょうか?期待して、見守っていきたいですね。


徳重ガーデン歯科・矯正歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら